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ヘルシーレター March 2024

おいしいレシピ March 2024

●春の息吹きを天ぷらで。

昼夜寒暖差の激しい日が多かった先月ですが、体調はいかがでしょうか。3月は平年並みで晴れの日も多い予報にホッとし、春物のニットを出して着ました。するとキッチンでの動きも軽くなり、久しぶりに友人を招いて、春の簡単和食でも作ろうかという気分になりました。そんな時のメニューには、必ず山菜の天ぷらが登場します。

和食などで「春の皿には苦味を盛れ」という言葉がありますが、これは日本に昔から根付いている旬の食材で健康を養う考え方で、春には苦いものを食べると体に良いという古くからの言い伝えです。春の苦味のある食材といえば、うど、こごみ、たらの芽、ふきのとうなどの山菜があげられます。これら山菜の苦味のもとは、「植物性アルカロイド」と呼ばれる成分で、腎臓のろ過機能を高めて新陳代謝を促し、余分な水分や老廃物を体外に排出してくれる作用があると言われています。また、抗酸化作用のあるポリフェノールも多く含まれているそう。冬の間は体温を逃さないために老廃物を溜め込みやすい状態になっているので、苦味のある食材で春のデトックスを手伝ってもらいましょうということです。

私は子供の頃から田舎でこれら山菜を摘んで食べさせてもらっていたので、この季節になると自然と欲してしまうのでしょうが、あの苦味や独特の香りは、春の息吹のパワーももらえそうな気がします。天ぷらなら苦味も和らぎますし、少しでも満足感がありご馳走。ふきのとうと、うどの穂先かたらの芽があれば最高ですし、盛り付けの土台には甘くてボリュームが出るさつまいもも外せません。あとは玉ねぎと旬の桜えびのかき揚げがあれば春の香りに大満足。締めは冷たいお蕎麦にすると、きっと天ぷらのおかわりをしてしまうでしょう。

最近の天ぷら粉は本当にコツいらずで、うまく揚げられるようにできています。油も1〜2割ごま油を入れるとお店の味に近づきますが、油も高騰しているのでこれは贅沢ですね。私がおいしくいただくためにこだわっているいくつかのポイントもご参考までに。

<天ぷらをおいしくいただくコツ>
  1. ふきのとうやタラの芽の下の部分は包丁で十字に切れ目を入れ、少し水につけ置いてアク抜きしてから、ペーパータオルでしっかり水気を拭く。食材は天ぷら粉か薄力粉で極薄く粉をまぶしておく(打ち粉をする)。
  2. 天ぷら粉を溶く水は氷を入れた冷水。濃くならないよう分量に注意して練らずにさっくりかき混ぜる。
  3. 具材を油に入れる時は、手前から後ろに滑らせるように入れて油ハネ防止。ふきのとうは葉を開いてつぼみに竹串を刺して衣をつけ、葉から油に入れて軽く油の中で揺らすときれいに葉が開く。
  4. 盛り付けはかき揚げやさつまいもの大きいものを土台に奥に置き、それに立てかけるように長いものを重ね、手前に小さいものを置いて立体的に。家庭でも天ぷら敷紙を敷くと油も切れて見た目の印象もアップ。


フードコーディネイター 青木幹根子
天ぷら01
天ぷら02
Healthy Letter from Mineko Vol.239 March 2024
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