ヘルシーレター
おいしいレシピ May 2025
●5月の癒しと元気の素!小あじの南蛮漬け
気持ち良い季節だというのに、毎年私は肌荒れに悩みます。また同時に生野菜や酸味のあるものを食べたくなります。花粉や紫外線以外にも、環境の変化や仕事によるストレスと睡眠不足も大きく影響していると感じています。薬膳的にも老廃物やストレスが溜まっているサインだと言われました。そこでランチにはたっぷりサラダをいただきますが、晩ごはんに食べたくなるのは『小あじの南蛮漬け』です。冷たい主菜も登場させたい季節。5月で終わりを迎える新玉ねぎもたっぷり味わえる。疲れを癒してくれる南蛮酢の酸味と甘み。栄養価の高い旬の青魚の満足感ある揚げ物。これはもう今必要なものが全部詰まった一皿!と思ってしまう大好きな一品です。
南蛮漬けは鮭やししゃも、鶏胸肉でも作りますが、小あじ(豆あじとも呼ばれる)は5月から7月に旬を迎え、手頃な価格で店頭に並ぶので、つい手に取ってしまいます。以前は小あじの下処理が大変だと思っていたので、いつも買う事を躊躇していました。ですが下処理の仕方を覚えてから登場回数が激変。10cm程のものでしたら、包丁も使わず手でさばけますので、皆さんにも是非作っていただきたいものです。
私の小あじの南蛮漬けは、新玉ねぎの他に彩と風味のために人参とピーマンを少し入れます。先に漬け込んだたっぷりの野菜から出た水分と南蛮酢が合わさって、酸味の強いものが苦手な家族でも、つけ汁も飲めるくらい柔らかな酸味と甘味で作ります。そして赤唐辛子のピリッとした辛味が優しい塩気や酸味を引き締めてくれます。下処理から二度揚げし、南蛮酢に漬け込んで冷やすという手間と時間を考えると、スーパーのお惣菜売り場で買って帰宅したくなりますが、もちろんそれもO K 。でも、分厚い新玉ねぎのお布団をかぶって並んだこの小あじの姿がとても愛おしく、時間がかかった分までたっぷりおいしい。さらに家族のおいしい顔を思い浮かべるとつい頑張ってしまうのです。
<小あじの南蛮漬け>
材料
小あじ10尾位、新玉ねぎ大1/2個、ピーマン1個、人参2.5cm、
塩・黒こしょう各少々、小麦粉適量、揚げ油適量
南蛮酢:だし汁大さじ5、米酢(穀物酢も可)大さじ3、砂糖大さじ1、
薄口しょうゆ(またはしょうゆ)大さじ1、赤唐辛子(小口切り)適量
塩・黒こしょう各少々、小麦粉適量、揚げ油適量
南蛮酢:だし汁大さじ5、米酢(穀物酢も可)大さじ3、砂糖大さじ1、
薄口しょうゆ(またはしょうゆ)大さじ1、赤唐辛子(小口切り)適量
作り方
- 小あじの下処理は腹を上にして左手でもち、えらを指で挟んで尾の方へ引き、えら、内臓、胸びれを一緒に取り除く。さっと水洗いした後にキッチンペーパーで拭き、下味の塩を振って10分おく。
*大きめの小あじは、尾の付け根の横に見える「ぜいご」と呼ばれる部分を包丁で取り除くと食べやすい。 - 玉ねぎは縦に薄切り、他の野菜は千切りにする。バットで南蛮酢の材料を混ぜ、野菜を漬け込み冷蔵庫で冷やす。
- あじの水分を拭いて黒こしょうを振り、小麦粉をまぶして160度の揚げ油で5分程揚げて一度取り出す。揚げ油を180度に加熱し、からりと二度揚げしてよく油を切ったら2の中に入れ、上から浸かった野菜をかけて冷蔵庫で30分以上冷やす。
*二度揚げしてしっかり漬けると骨も食べやすい。
フードコーディネイター 青木幹根子
Healthy Letter from Mineko Vol.253 May 2025