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ヘルシーレター February 2024

おいしいレシピ February 2024

●いつもずっと「さば缶」ブーム

冬が旬の魚はたくさんありますが、12月から2月頃のマサバは「寒さば」と呼ばれ、脂が乗っておいしいです。さばは秋が旬と言われがちですが、冬の寒さばの方が脂も多く、栄養価も冬の方が優れているそうです。冷凍のノルウェー産の塩さばが多く出回って一年中手に入りやすい魚ですが、時にはおろしたての寒さばでしめ鯖や塩焼き、唐揚げなどいただきたいなあと思いながら私も売り場をチェックしています。

しかし近年は漁獲量が減っており、昨年あたりは1年前より6割以上の高値が付くというニュースもありました。青魚が体に良いことはわかっていても、日々新鮮な魚を口にできなくなっているのが苦しいところです。健康志向やコロナ禍で外食しづらかった影響もあり、2018年頃からさば缶ブームが再燃しましたが、そのさば缶も今は20〜30%の値上がり。価格高騰に加え昨年の記録的な不漁による原料不足で、一時期出荷できなくなったメーカーもあり、さば缶ブームも終わりか?などという記事の見出しも見かけました。

実は私が生まれた長野県北部は、さば缶の消費量が全国トップ。郷土食がさば缶と野沢菜かと思われそうですが、海がなく雪深い風土で保存食として便利だったことや、「たけのこ汁」という郷土食のおみそ汁には欠かせない素材だったせいでしょうか。以前は安価で子供の頃から必ず家にストックしてあり、炒め物やカレーなど幅広く料理に使っていたので、私にとっては既に何十年も前からずっとさば缶ブーム。血液サラサラ効果で話題のDHAやEPAが他の魚の缶詰より数倍も高いと後々知ったことでさらに拍車がかかり、私のさば缶ブームは価格高騰と戦いながらこれからもずっと続きそうです。

ブランド寒さばのおいしさとは異なりますが、下処理要らずの上、生よりカルシウム摂取量も増え、緊急時の非常食にもなるさば缶。大根がみずみずしい今の季節にピッタリの私の定番レシピをご紹介します。

<大根とさば缶煮>
材料
大根1/2本(約500g)、さばの水煮缶1缶(約190g)、昆布4g、しょうが1片、水400cc、酒大さじ2、みりん大さじ2、醤油(あれば薄口醤油)大さじ2、あれば青みとして塩ゆで絹さやや大根の茎など加えても。

作り方
  1. 大根は皮を剥いて乱切りにし、米のとぎ汁か、水に片栗粉小さじ1を加え、15分程下ゆでしてざるにあけ、湯をかけてぬめりを流しておく。
  2. 鍋に水と昆布、調味料、さば缶の煮汁、薄切りにしたしょうがを入れて火にかけ、一煮立ちしたら大根を加えて中火で10〜12分煮る。
  3. さば缶のさばも煮汁に浸かるように入れ、火を少し強めて5分程煮汁を好みに煮詰めながら煮る。

*煮物にするときは、大根の上の部分を使いましょう。(写真は聖護院大根を使用)
*昆布がなければ顆粒だしなど適宜使ってだし汁で作ると、薄味でもとてもおいしくいただけます。


フードコーディネイター 青木幹根子
大根とサバ缶煮01
大根とサバ缶煮02
Healthy Letter from Mineko Vol.238 February 2024
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