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ヘルシーレター 2023年6月

ヘルシー歳時記・6月

●経口中絶薬が話題です。

新緑の季節、今年のゴールデンウィークは家族連れで大賑わい。海外からの方も多く見かけるようになりました。コロナ感染は静かに続いていますが医療現場を逸脱するほどでもなく5類に移行してからは一般の診療所でも診察可能となりました。流れは以前と変わりなく、かかりつけ医に電話連絡後、対応は医療機関ごとによって異なるようです。

ニュースなどで人工妊娠中絶を薬で行う「経口中絶薬」について、耳にするようになりました。この4月厚生労働省の分科会は国内で初めて承認することを了承し、手続きを行う見通しです。経口中絶薬は2種類の薬を飲むことで人工妊娠中絶を行うものです。経口中絶薬は、これまで唯一の選択肢だった手術とは異なり、麻酔は必要なく、子宮を傷つけるリスクは低いとされています。

実はこのヘルシーレターでも2011年11月、今から12年前に「アフターピル」として取り上げ記事にしました。
以下、その抜粋です。
日本では1999年9月に低用量ピル(OC)が認可され、副作用症状を極力抑えながらも高い避妊効果を発揮できるようになりました。とはいえ、ピルユーザーは、本当に少ないのが現実です。通常のピルではなく、避妊に失敗したときなど、緊急時に使用するピル「アフターピル」をご存じでしょうか。「事後ピル」または「緊急避妊薬」とも呼ばれています。アフターピルは、ホルモン値を乱して子宮内膜を剥がし、消退出血(生理)を起こし、受精卵の着床を防ぐのが目的。あくまでも望まない妊娠から女性を守るためのものです。低用量ピルも含めて、アフターピルはホルモン剤なので、薬局やドラッグストアなどでは市販されていません。本来、アフターピルはレイプなどの被害にあった女性のためのものだったそうです。

12年経過しても「経口中絶薬」は一般には認知されていないのが現実。海外から30年以上遅れての承認になりそうですが、審議中の今、高額な費用や入院管理などアクセスを妨げる要因がありそうです。そうなると結局、当事者が薬にたどりつくことができず、利用しづらいものになってしまいそうです。日本産婦人科医会の石渡勇会長は「手術以外に中絶薬という選択肢が増えたことを歓迎したいと思う。海外の状況を見ると今後、中絶薬と手術の割合は最終的に半々くらいまでになると思われる。薬が使えるようになることは、麻酔や手術にリスクがある人のケースで有用だと考えられる一方で、およそ10%の人は自然に排出されずに追加手術などが必要になる。中絶薬と手術、それぞれのメリットとデメリットを正確に説明することが重要だ」と話しています。

日本では手術や薬に限らず「妊娠を中絶すること」に誤った理解から生まれる差別や偏見など課題が山積しています。高額な費用や配偶者の同意を要する法律などです。女性が自分の生き方を選択できる世の中になれるよう、安全な中絶について多くの人に考えてもらいたいと思います。

写真は梅雨の花アジサイ、そして山梨・山荘近辺では田植えが終わりました。



メディカルアドバイザー 松村富代

アジサイ
20230524田植え

おいしいレシピ・6月

●乳酸菌たっぷり!さわやか〜な「水キムチ」で菌活。

コロナ禍で免疫力向上が期待される発酵食品が再び注目され、キノコや乳酸菌等の菌類を摂り入れて腸内環境を整える「菌活」がブームです。日本古来の味噌や納豆のほか、麹を使った料理動画やレシピサイトも数多く見かけます。私も日々発酵食品を摂り入れるよう努力していますが、昨年からハマっているのが水キムチです。

私は韓国料理の水キムチが大好きでしたが、米のとぎ汁から簡単に作ることができると知って飛びつきました。この水キムチは、野菜の表面に生息している乳酸菌を1日置くだけで乳酸発酵させる簡単手間いらず。汁ごといただくと、ぬか漬けの約18倍もの植物性乳酸菌を摂取できるそうです。

本場韓国のレシピから米のとぎ汁を使う簡易版まで様々なレシピがありますが、私は朝晩汁ごといただくので、できるだけ塩分控えめになるよう、手軽に入手できる野菜をたっぷり使って作っています。体にスーッと吸い込まれるような、さわやか〜な水キムチをお試しください。

<水キムチ>*冷蔵庫で一週間ほど保存可能。

材料
つけ汁:米のとぎ汁(一度さっと水で流した後の2回目の物)500cc、昆布5×8cm、砂糖小さじ1、しょうが1片、ネギの青い部分2本(またはニンニク1片)、赤唐辛子(種をとる)1/2本分
野菜: 大根10〜12cm(400〜500g)、キュウリ2本、人参5〜6cm、りんご小1/2個、塩小さじ1

作り方
  1. 鍋に米のとぎ汁と昆布を入れて火にかけ、煮立ったら火を止めてつけ汁の他の材料を加えて冷ます。
  2. 大根を5mm厚さのいちょう切りにしてボウルに入れ、塩をまぶして40分おく(大根から出た水分も使う)。
  3. 人参は3mm厚さ、りんごは皮付きで1cm厚さのいちょう切りにする。きゅうりは塩をまぶしてまな板の上で転がし、1.5cmの輪切りにして水で塩を流す。
  4. つけ汁と全ての材料を混ぜ合わせ、清潔な保存袋に入れて空気を抜き、直射日光を避けた常温で1日おく。プクプク小さな泡と酸味が出て発酵してから冷蔵庫に移し、さらに1日おくと味がなじむ。
 
*米のとぎ汁は濃いめのもの(または水500ccと米粉大さじ1)で、清潔な保存袋を使用し、なるべく新鮮な野菜を使うと乳酸発酵しやすい。りんごは先に痛むので早く食べる。
*りんごがない季節は梨や柿で代用。大根はかぶや白菜に、きゅうりはセロリやパプリカなどに代えても良い。




フードコーディネイター 青木幹根子

水キムチ01
水キムチ02
Healthy Letter from Tomiyo & Mineko Vol.230 June 2023
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