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株式会社べーじゅ
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ヘルシーレター 2019年9月

ヘルシー歳時記・9月

●心臓のためにのんびりと。

9月になりました。狂ったような夏の暑さから解放され、ようやく人間らしい生活ができそうです。夏の間、フル稼働していたエアコンの掃除をお忘れなく。

さて今日は心臓のお話。心臓はわずか300gほどの筋肉のかたまりです。また、心臓は体内に拍出される全血液の5%以上を必要とする臓器でもあるのです。心臓は収縮と拡張を1分間に70回、1日に10万回も繰り返す働きもの。1回の拍動で約60~80ミリリットル、1日に約6~8キロリットルの血液を全身に送り出しています。

それだけハードに働くためには、血液を送って酸素や栄養素を供給したり、老廃物を取り出す装置が必要で、その役割を担っているのが冠状動脈です。冠状動脈は心臓の周りを、ちょうどマスクメロンの網の目のように取り巻いて心臓の筋肉を養っています。この冠状動脈が動脈硬化により、狭くなり酸素の供給がスムーズにいかない酸欠状態になると、心臓はパニックを起こします。いわゆる虚血状態(血液が十分に廻らない状態)になり、狭心症や心筋梗塞が心配されます。

虚血性心臓病の危険因子は、高血圧、高脂血症、喫煙の3Kです。塩分を控え、肉類やバター、ラードなどの動物性脂肪を控える、禁煙するなど、危険因子を遠ざけるための努力をしましょう。

さらに「性格」も少なからず影響するようです。几帳面で執着心が強く、クヨクヨ考えるタイプは、そうでない人よりかかりやすいそうです。いいかえれば、のんびり屋の楽天的なタイプなら心臓病はまず心配ないといえるでしょう。何事ものんびりいきましょう。

写真は山梨県の山荘です。秋の花が咲き始めました。今年は山に餌が豊富なのでしょうか…鹿に新芽を食べられることなく、黄色のルドべニア、紫色のギボウシ、ミントの群生が咲きました。大好きな季節の到来です。そして、矢来の雨で落ちてしまった青い栗の実。イガイガが刺々しいです。
 
秋の庭ルドベキア
青い栗

●味に変化を!ミョウガのパワー。

赤紫色のきれいな色合いのミヨウガは、特有の香りとほのかな苦味、そしてシャキシャキ感を持つ香味野菜です。「花ミョウガ」とも呼ばれ、土の中の茎から顔を出した蕾(開花前の若い花序)を食用とします。6~8月に収穫されるものは「夏ミョウガ」、8~10月のものは「秋ミョウガ」とも呼ばれ、秋ミョウガのほうが大きめです。刻んで薬味や刺身のつまにしたり味噌汁に入れるなど、料理のアクセントとして活躍します。

ちなみに、東京に「茗荷谷(みょうがだに)」という地名がありますが、この名前はかつてこの地がミョウガの名産地だったことが由来だそうです。

ミョウガの香りはおもに「アルファピネン」という成分によるものです。アルファピネンは血行をよくして体を温めるほか、食欲増進や消化促進などの効果があるといわれています。また、ミョウガの赤紫色はアントシアニンによるもの。アントシアニンには目の健康維持をサポートし、活性酸素を除去する働きがあるとされます。その他、ホルモンバランスを整える働きもあり、生理不順や更年期障害、生理痛などもやさしく緩和してくれるそうです。

写真は不揃いのミョウガ、道の駅で130円、安いでしょ。よく作るのは、コリンキー(かぼちゃの仲間)とキュウリとミョウガの浅漬け。彩りもよく食欲をそそります。


 
茗荷
浅漬け
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.185 September 2019
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