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ヘルシーレター 2019年3月

ヘルシー歳時記・3月

●献血について

3月になりました。風や空気が温み、春の訪れが感じられます。

先日、水泳の池江璃花子さんの白血病公表は、私たちに衝撃を与えました。白血病は“血液のがん”と呼ばれ、血液をつくり出す造血幹細胞に異常が起き、がん化した白血球(白血病細胞)が増殖する病気です。「急性」と「慢性」の2種類があり、急性が7割、慢性が3割だそうです。さらに、それぞれ骨髄系幹細胞に異常が起きる「骨髄性」とリンパ系幹細胞で起きる「リンパ性」があるそうです。

私の実母も認知症を患いながらも最終的には急性骨髄性白血病で他界しました。87歳でした。若い方の白血病は完治する可能性も高いとか、とにかく治療に専念し、生きる力を蘇らせてください。 池江さんの発表から骨髄バンクや献血への問い合わせが急増しているそうです。今日は身近にありながら、あまり知られていない献血のお話です。

現在、輸血に使用する血液は、まだ人工的に造ることができず、長期保存することもできません。献血には、全血献血、成分献血があります。全血献血には400mL献血と200mL献血があり、血液中のすべての成分を献血する方法です。一方、成分献血には血小板成分献血と血漿成分献血があり、成分採血装置を使用して血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間のかかる赤血球は再び体内に戻す方法です。ですから成分採血は身体への負担も軽く、多くの血漿や血小板を献血できる特長があります。日本赤十字社では、輸血を受ける患者さんへの安全性をより向上させるために、献血基準を満たした方には400mL献血、成分献血のご協力をお願いしているそうです。

その献血基準ですが、意外と制約が多いようです。全血献血と成分献血とで若干の違いがありますが、年齢は18歳から69歳であること、体重は男性が45㎏以上、女性が40㎏以上、最高血圧は90mmHg以上、必要だそうです。その他にも1回に献血できる量によって細かい条件が定められています。詳しくは日本赤十字社の献血に関するサイトをご覧ください。 http://www.jrc.or.jp/donation/

今月の写真は、重要文化財・旧高野家住宅(甘草屋敷)のひな飾りと春を待つ南アルプスの山々です。「甘草屋敷」では、江戸時代の「享保雛」や、大正から昭和中期のひな人形をはじめ、地域に伝承されてきた品々、甲州市らしさをイメージしたつるし飾りなどが展示されています。
 
塩山のお雛様
南アルプス春近し

●チョコレート効果

バレンタインの季節が終わり、チョコレート業界は落ち着きを取り戻したかのようですが、引き続き今、チョコレートに含まれているポリフェノールに対する関心が高まっています。

「動脈硬化予防に効果があるらしい」「カラダのサビ、活性酸素を退治してくれる」などなど数多くの研究を通じて、その多彩な機能が次々に明らかにされています。緑茶、赤ワインをはじめ、ポリフェノールが含まれた食べ物はいろいろありますが、チョコレートの材料、カカオ豆にカカオポリフェノールがたっぷり含まれています。素材を丸ごと使うことができるカカオ豆は、ポリフェノールを効率的に摂取することができ、気軽に利用しやすい食べ物、その代表がチョコレートやココアというわけです。

朝食にカカオ72%のチョコを食べることが最近のマイブームです。チョコレートメーカーなどは1日3枚とか4枚とか…勧めていますが、いずれにしても効用と同時にかなりの高カロリーであることも確か。くれぐれも食べ過ぎにご注意ください。

ポリフェノールの効用を並べてみます。
  • 血圧低下 血管が詰まり、細くなることで血圧は上昇しますが、カカオポリフェノールをとることで、血管を広げる作用が期待できることがわかりました。
  • 動脈硬化予防 動脈硬化を引き起こす原因のひとつは、体内に生じる活性酸素によってコレステロールが酸化されること。カカオポリフェノールは強い抗酸化力で、酸化を抑える働きが期待されています。
  • 美容効果 見た目年齢が若くても、肌は年齢とともに老化します。カカオポリフェノールは、肌老化の原因のひとつである「活性酸素」が引き起こすトラブルを防ぐことが期待されています。
  • アレルギーの改善 アレルギーの発症には過剰に作られる活性酸素が関わっています。カカオポリフェノールは、この活性酸素を生み出すさまざまな因子の働きを抑制することが報告されています。
  • 脳の活性化 脳は加齢とともに記憶や学習などの認知機能が低下します。カカオポリフェノールは、脳の栄養といわれる「BDNF」に働きかけ、認知機能を高められる可能性があります。
  • 便通改善 便通をよくする方法には、便のかさを増すことと、腸内環境を整えることがあげられます。世界で初めて抽出に成功したカカオプロテインの消化されにくい性質(難消化性)には便通改善の働きが期待されます。
 
チョコレート
チョコ新聞広告
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.179 March 2019
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