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ヘルシーレター

ヘルシー歳時記・10月

●乳がん後再建手術を希望したのに。

すっかり秋めいてきました。「予想を超えた台風」が千葉方面を襲い、長期にわたって停電で苦しめられました。心からお見舞い申し上げます。

今日は乳がん後の再建手術についてのお話です。我が国では毎年9万人の女性が乳がんとなり、うち4万人が全摘手術を受けています。最近では乳房インプラントの普及で乳がん摘出と同時に再建手術も行えるようになり、5年前に健康保険によってインプラントを用いた乳房再建が可能になり、経済的な負担も軽くなりました。

ところが、今年になって大事件が生じました。乳房再建インプラントとエキスパンダーの回収騒ぎが生じたのです。乳房再建や豊胸術の目的で挿入した乳房インプラントを装着し続けることでリンパ腫の発生の可能性があると報告されたのです。その頻度は3300人に1人といわれています。アメリカの厚生労働省にあたるFDAは、この報告を受けて当初は静観の構えでした。しかし反響が大きくなったため、発売元のアラガン社を指導して、表面のザラザラしたテクスチャードタイプのインプラントとエキスパンダーを自主回収させることにしました。症状は乳房の周りにリンパ液が溜まり、ときにしこりが生じます。インプラントとその周囲の被膜を切除することによって治りますが、 その病気が全身に及ぶときは抗がん剤が必要となります。

5年前、乳がんを発症した私ですが部分摘出の温存後、放射線治療を行いホルモン剤の服用を5年間続けてきました。現在は年1回の全身メンテナンスのみでホルモン剤の服用は終了しています。当時、同じ病棟の4人部屋で乳がん手術を受け、1週間を共にした仲間がいます。彼女たちとは今でも交流しています。私を除く3人は全摘で、そのうちの1人が再建手術を受けました。その彼女に先月、病院から配達証明書が届きました。乳房インプラントについて説明したいので形成外科の担当医に予約を入れてほしいというものでした。 医師からリンパ腫など一連の説明を受けた後、「定期的に超音波などで検診していけばインプラント摘出回収の必要はない、またリンパ腫が発生する確率も低いのでそのままにしていてよろしいのでは?」と、言われたそうです。乳がんの苦しみに耐え、再建によって新しい自分を取り戻した女性たちに、あまりにもひどい報告ではないでしょうか。こんな医療行為があってはなりません。より安全なものを提供すべきです。

結局、彼女は乳房インプラントの摘出回収を希望し、11月に手術入院の道を選びました。「もうこれ以上、びくびくしながら生きていくのはいやだから…」。

写真は山梨の山荘付近。白く可憐な蕎麦の花が満開です。そして稲刈りが終わり、焼き畑が行われています。
 
蕎麦の花
焼畑

●栗は美味しさと栄養がきっしり。

栗ははるか縄文時代から私たちの祖先に愛されてきました。当時の遺跡からは栗を使ったクッキーのようなものが出土。それは縄文クッキーと呼ばれ話題になりました。初夏に栗の花が咲き、秋に実ります。品種にもよりますが、8月中旬頃から収穫が始まり、おおむね9月から10月が旬と言えます。栗の主成分は糖質。ブドウ糖やショ糖が多く含まれているため甘みがあります。
 
  • 栗はビタミンB1が豊富。 全体的にバランスよく栄養成分を含んでいます。中でも、ビタミンB1を多く含みます。これはチアミンと呼ばれる酵素で、糖質やアミノ酸の代謝に関わっています。
  • カリウムも豊富。 ナトリウムを排出する働きがあり、高血圧予防などに効果があります。
  • 渋皮に含まれるタンニン。 渋皮にはポリフェノールの一種、タンニンが多く含まれており、この強い抗酸化作用により、老化の防止やガンの予防に効果があるそうです。渋皮煮などで摂取できます。
  • ビタミンCも豊富で加熱にも強い。

栗は意外にビタミンCが豊富です。ジャガイモと同じようにデンプン質に包まれているため、加熱しても壊れにくいのです。リンゴと比べても約8倍の含有量です。

保存するときは乾燥しないようポリ袋に入れて、できればチルド室に。栗は低温にさらされるとデンプンが糖に変わるため、鮮度のよい栗は冷蔵庫のチルド室で数日間保存することで甘味が増します。また、多少風味は落ちますが冷凍すれば半年間ぐらいは保存することが可能です。この場合はよく洗ってから水気を切り、保存用袋などに入れて冷凍庫にいれます。食べるときはそのままゆでればOKです。むき栗を冷蔵保存するときはアク抜きをし、水の中に入れて冷蔵庫へ。ただし3日以内には食べてください。むき栗を長期保存したい場合は、かたゆでにしてから冷凍保存するとよいでしょう。

栗は蒸しても焼いても、栗ご飯にしても煮物にしてもおいしいのですが、厄介なのが皮むき。皮むきの専用はさみもありますが、これを使うと深く削ってしまいもったいない感じ。いろいろな方法があるようですが、やはり外側の固い鬼皮と内側の薄い渋皮を順番に向くことがベストのようです。水に浸け、まず鬼皮をむき、渋皮状態のものをさらに水につけ、剥いていきます。毎年、この作業で手がボロボロになりますが、季節の風物詩として楽しんでいます。


 
栗
栗ご飯
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.186 October 2019
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