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ヘルシーレター 2017年11月

ヘルシー歳時記・11月

●臭~いオナラ、正体見たり。

今年は10月に入ってからも21号、22号と大型台風に見舞われました。様々な被害にあわれた方もいらっしゃるでしょう。山梨の山荘でも森が大荒れ。クヌギの太い枝が折れ、中途半端に垂れ下がってしまいました。完全に落葉するまでしばらく様子を見ることになりました。

季節はすっかり秋、思えば急に冬に直行したような短い秋。秋といえば、食べ物がおいしい季節。というわけで、今月は少々臭いお話、オナラです。かつて、宇宙飛行士の若田さんが無重力状態の宇宙でもオナラは、地球上と変わりなく出ていたとインタビューで語っていました。

なぜ、オナラが出るのでしょう。 オナラの正体は消化器官に入ってくる空気です。空気は食事の際に食べ物と一緒に飲み込む場合もあれば、炭酸飲料などもともと食品の中に含まれているものもあります。また、体質的に空気を飲み込みやすい人もいます。こうして体内に入ってきた空気の一部は、胃に入った時点で口から出されます。これがゲップ。さらに消化が進み、胃から小腸へ移動したときに、栄養分などと一緒に血液中に吸収され、肺から吐く息として体外に出されます。それでも全部ではなく、残りは大腸で最終調整を行います。つまり、食べ物のカスをウンチとして出すために腸内細菌が活動し、発酵分解され、そこで生じたガスとこの飲み込んだ空気が混じり合ってオナラが出るというわけです。

ではなぜオナラが臭いのでしょう。諸悪の根源は腸内で発生するガスなのです。腸内には100種類、総数100兆個の細菌が存在しています。この細菌軍団、便宜上、健康に役立つ「善玉菌」と病気の温床となる「悪玉菌」とに分けることができます。善玉菌が優勢な状態を保つことができれば、より健康的に生活でき、悪玉菌の勢力が拡大してくると不都合が出てきます。

臭いウンチのニオイのもとは、悪玉菌が作り出す毒性物質。当然、オナラも臭く回数も多くなります。臭いことは病的なことではありませんが、あまり臭いときには、肉類や油物を多くとりすぎているときで、腸内が悪玉菌優勢に傾いています。ヨーグルトなどの発酵乳製品を食べて、ビフィズス菌を増やしましょう。オリゴ糖をプラスすればさらにパワーアップ。

最近では、炭酸水がブームだとか。アルコールのソーダ割、つまりハイボールもおいしいですね、店頭などに行くと天然水と同じくらいのスペースで炭酸水がにぎわっています。飲み過ぎはゲップ、オナラの一因にも。ほどほどにお楽しみください。
 
台風21号の被害
紅葉

●旨味も栄養も保存性もアップ、発酵食品。

私たちの周りには発酵食品が数多く存在しています。太古の昔から発酵とうまく付き合ってきた長い歴史があり、世界には様々な発酵食品があふれています。私たちの住む日本は、世界でも有数の発酵大国。発酵食品といえば……ヨーグルト、キムチ、パン、納豆、チーズ、お酢、醤油、味噌、みりん、日本酒、ビールやワインなどなど、両手に収まらないくらい出てきますね。

そんな身近な発酵食品ですが、発酵のメカニズムはちょっと複雑。 発酵とは、微生物の働きによって物質が変化し、人間にとって有益に作用することをいいます。食材についた微生物が自らの持つ酵素によって、でんぷん質やタンパク質を分解し、アミノ酸や糖分など様々な物質を新しく作り出します。元の食材にはなかった味わいや豊かな香りを生み出し栄養成分豊富な発酵食品へと変化します。

ちなみに、微生物の活動の結果が人体に有益ならば「発酵」といい、有害ならば「腐敗」と区別されています。食材を発酵させる微生物が「善玉菌」、腐敗させる微生物が「悪玉菌」。

発酵食品のメリットをまとめると以下のようになります。
  1. 栄養の吸収率を上げる。
  2. 栄養もアップする。
  3. 保存性も高くなる。
  4. おいしさも増す。
  5. 腸が元気になる。

写真は白菜漬に初挑戦。やがておいしいお漬物に発酵するでしょう。
 
白菜
(メディカルアドバイザー 松村富代)
Healthy Letter from Tomiyo Vol.163 November 2017
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