保育園に入れない
季節は巡り、各地で桜便りが聞かれます。今年は例年になく早い時期から桜の開花宣言が出たのですが寒の戻りも手伝って、蕾はしっかり力を蓄え、例年通りの満開となりました。
今月の写真は山梨県韮崎市・樹齢300年ワニ塚の一本桜。八ヶ岳を背景に凛と佇む力強さに感動です。ワニ塚桜の近辺には実相寺の神代桜もあります。こちらは樹齢2000年。美しいというより、むしろ痛々しい老木が目に焼きついて離れません。
さて、花見で浮かれてばかりはいられません。4月はすべてのスタート時期。都市圏を中心に公立保育所への入所希望者が増加し、待機児童が激増。この春、希望通り入所できなかった子ども達が大勢います。待機児童の問題は慢性的な構造問題ともいわれていますが、近年100年に1度の経済不況といわれるように景気後退、経済悪化が少なからず影響しているようです。つまり、それまで専業主婦だった母親も働かざるを得ない状況になり保育所入所希望者が増えたというのです。とくに0歳児、1歳児、2歳児、3歳児は、現実にはなかなか希望した保育所に入所できない状態です。
保育所には「認可保育所」と「無認可保育所」があります。無認可保育所は、保育延長時間など多用なサービスを提供していますが、その分認可保育所に比べ保育料が割高です。現代のママたちが必要としている保育サービスは保育時間の延長、障害児保育、産休・育旧明け入所予約制、低年齢児保育促進、入所時期の柔軟化などです。これらは、現時点では、障害児保育を除いてほとんどが民営つまり無認可保育所の方が実施状況は大幅に上回っているといえます。
そして、最近あちこちで耳にするのが認証保育所です。これは各自治体がそれぞれ独自で認証しているもので、大手の民間企業が始めたものもあります。この認証保育所は行政の措置ではなく、直接の個人契約ですから、保育内容もばらばらです。東京都では「認証保育所とは、多様化する保育ニーズに柔軟に対応するため、駅前保育や13時間以上開所を行う、東京都の新しいタイプの保育所です」と紹介しています。
認証保育所は、
1.夫婦のどちらかが正社員でなく、区の入所条件で高点数が取れなかった人(希望する認可保育所に入所できなかった人)。
2.とりあえず、認証保育所に入所させて入所条件をクリアしようとする人。
3.労働時間の問題で、登園時間や帰る時間に間に合わず、2重保育をしなければならない人。
4.あきらかに労働時間帯と保育所時間が合わない仕事をしている人。
このような人々が主に入所しているそうです。
認証保育所が認可保育所になれないのは、施設の規模、面積が規定に足らないからで、認証保育所には基本的に運動場のような広い庭がありません。
さらに、なんといっても保育料が高いこと。子どもの年齢が上がっても保育料は0歳児とほとんど変わりません。
いまや無事に子どもを産む施設も減り、生まれた子どもを安全な環境で育てることもままならない厳しい時代といえそうです。
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