裏ワザ介護保険認定
最近、私の周辺では親の介護について、さまざまな相談を受けるようになりました。もちろんひとごとはありません。実母は83歳、義母は81歳。ともに独居老人。そんなわけで今日は介護保険についてのお話です。
あなたの家族に、あるいはあなた自身に介護が必要になったら……いったいどうしたらいいのでしょう。
まず、市町村の窓口で「介護保険を使ってサービスを受けたい」と申請します。すると市町村の調査員が自宅にやって来る「訪問調査」が行なわれます。「訪問調査」の日には、お手元に届いている(65歳以上の人に)「介護保険被保険者証」と主治医の氏名、住所などがわかる「診察券」を用意しておきましょう。「訪問調査」では80項目くらい質問されます。内容は簡単で、朝の目覚めから日常生活全般でできるかできないかを尋ねます。ここでのポイントは、聞かれたら何でも頑張って「できます」と答えずに、「足や腰が痛くてきついです」とか、「つらいです」「疲れます」「できません」と少々弱音で答えること。ここで頑張りすぎたり、緊張のため普段よりしゃんとしていたり、不自由なのに「できる」と答えてしまうことがないように。
認定基準に影響を与えるのが「主治医の意見書」です。お年寄りの場合、複数の診療科にかかることも少なくありませんが、申請書の主治医欄に書くのは、身体の全体的な状況です。生活上の不便さを把握している、かかりつけ医が望ましいといえます。ここでのポイントは、親しい医師なら「介護認定の主治医を先生にしましたので、よろしくお願いします」とひと言、連絡しておくこと。要介護認定の審査の結果はこの「主治医の意見書」が大きく左右します。これらの結果をコンピューターにかけて一時審査になります。その後、「認定」の結果は申請から30日以内に通知されます。「自立」と認定されれば、まだまだ元気ですということ。そのときは素直に喜びましょう。「要支援1」か「要支援2」という認定がくれば、週に1回か2回、ヘルパーさんと一緒に買い物に行くなどのサービスが受けられます。「認定」がおりたからといって、すぐにサービスを使う必要はありません。サービスが必要になったら、市に連絡してケアマネージャーを紹介してもらってケアプランを立ててもらうといいでしょう。
私の親もそうですが、なんでも自分でやるのではなく、家族や友人知人の支援(インフォーマルサービス)や介護保険サービス(フォーマルサービス)を十分に利用して、自立した老後を過ごせたらと思います。
今月の写真は、塩山駅北口にある旧高野家住宅(甘草屋敷:かんぞうやしき)です。広い土間を上がると御殿雛(ごてんびな)が飾られています。大広間には見事に飾り付けられた七段飾りとつるし雛。享保雛などの珍しいひな人形も展示されています。
|