要注意?! 完全母乳&カンガルーケア
1ヶ月ほど前の5月28日、朝日新聞に「完全母乳観察が大事」という記事が出ました。ちょっと気になったので、その報告をします。
母乳育児はここ20年ほど広く推進され、生まれて1ヶ月の時点で赤ちゃんに母乳を飲ませている(粉ミルクとの併用も含む)率は、厚労省の調査で85年の90.9%から05年の94.9%に増えているそうです。育児雑誌でも母乳育児を進める方向で毎回企画編集されています。89年には世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)が「母乳育児を成功させるための10カ条」を共同で発表。92年には「母乳をすすめるための産科医と小児科医の集い」が開かれ、その後「日本母乳の会」に発展するなど、まさに「母乳」一筋に進められてきました。
ところがここに来て、母乳だけ与えられていた赤ちゃんに、低血糖が原因とみられる脳障害が起きた事例が学会誌などで報告されました。母乳の量が足りずに栄養不足や脱水状態になったためとみられています。確かに先の「母乳育児を成功させるための10カ条」の中には、「医学的な必要がない限り、母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳を与えないことと」と徹底指導をしている施設もあります。初めてのママにとって、母乳が足りているのかいないのか、おっぱいにインジケーターがあるわけでもなく、体重計を所有している家庭も少なく、物理的に確認する方法がわかりません。母乳・母乳と厳しく指導され、母乳の出ないママは精神的なプレッシャーを感じ、ますます母乳分泌が厳しくなってくるという悪循環に苛まれているとも聞きます。
あれほどまでに「完全母乳」を推進していたのに、なぜ?今頃、「低血糖で脳障害?」などと報告するのでしょう。情報の錯乱に怒りさえ覚えます。そこには、きな臭い働きかけがあるような気がしてなりません。低迷し続けていた粉ミルクメーカーの逆襲?
さらにもう一例。母乳育児推進のために、出産直後から赤ちゃんをママの乳房に吸い付かせ抱かせる「カンガルーケア」に対しても要注意を出しています。「カンガルーケア」を行った赤ちゃんに、出生70分後に全身蒼白や筋緊張の低下や全身チアノーゼなどが報告されたというのです。適切な処置で大事には至らなかったのが幸いです。母子関係の構築に「カンガルーケア」は最善といわれ、推進されてきたのにここでも疑心暗鬼になってしまいます。
情報は「情けに報いる」と書きます。混乱、錯乱、疑惑操作…何がなんだか、何を信じていいのかわからない私たち。ママと赤ちゃんが幸せに健やかに育つことだけを見つめて、対応して欲しいと願わずにいられません。
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