寝たきりにならないために
暖かすぎる冬も心配、凍てつく寒さもつらい!寒中お見舞い申し上げます。さて、私、昨年12月に左大腿骨頸部骨折で初めての入院、手術を経験し、かろうじてギリギリ年末に退院。その後、リハビリに通う日々が続いていました。今月はリハビリについてのご報告です。
1月の末に手術後の1ヵ月検診を終え、レントゲン撮影で骨の接合状態を確認。人間の骨はだいたい1ヶ月でほぼ正常な状態に戻るらしく、社会復帰OKの許可が下りた次第です。退院後日常生活は問題なく行なえていたのですが、負荷がかかるような行動はできず、極めてスローペースでゆったりのんびりとした生活を送っていました。現在、歩行はほとんどスムーズにできるのですが、外出時は杖を常備しています。これは、「若葉マーク」みたいなもので、とっさの場合に対応できるだけの余力がないため「みなさま、どうぞご注意ください」の目印みたいなものです。今後は月に1回程度半年間、レントゲンで骨の状態を観察していくそうです。
いつも忙しく時間を気にしながら生活していた身には、信じられないほどの時間の流れ方です。空気のにおい、風の流れ、雲の動き、道端の草木、行きかう人の表情など、いままで気づかなかったさまざまなことが見えてきました。それは、とても新鮮で心地よいものです。
私がお世話になっていた病院は、整形外科専門の救急外来ということもあり、リハビリ施設が併設されていました。治療や手術を終えた患者さんは、その症状に合わせて併設された医療療養室でリハビリに励みます。私の場合は、手術後翌日から車椅子の訓練。起床できれば、排泄も自分でできます。その後は両松葉杖、そして片松葉杖となり、退院時には杖に移行しました。怪我をした左足への負荷も体重の半分から3分の2程度などと、患者に合わせてメニューが決められます。そのおかげもあって、現在早期に平常生活を送ることができたのです。こうした専門のリハビリ施設がもっと多くあればと心から願います。
病院では、入院中もリハビリ中も多くの救急車がひっきりなしにサイレンを鳴らして到着しています。救急病院は、軽症者向けの1次、入院や手術が必要な人の2次、命が危ない場合の3次に分かれています。中核である2次病院の5.6%、235カ所がこの2年で救急の看板を下ろしてしまったそうです。まして、2次病院でリハビリ施設を併設しているところなど、少ないといわざるを得ません。
大腿骨骨折は動けない期間が長いため必然的に寝たきり状態となり、認知症のお年寄りを増やしてしまうとも言われています。きちんと医療的にシステム化されたリハビリは早期起床、早期回復へ導くと身をもって体験した次第です。
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