痛いお話
あけましておめでとうございます。2008年が皆様にとって幸多き年でありますようにお祈りいたします。
さて私、年末年始に大変な経験をしました。年頭を飾るには少々お粗末な話ですが、どうぞお付き合いください。
昨年12月16日、ひょんなことから転倒。ガーデニング用の長靴に足を取られ、スキーの直滑降のように真横にバタッと倒れこんでしまったのです。とっさに頭を防御。しかし、身体は全体重を受けてドタッと堅い土の上に。一瞬、ヤバイ!と思いました。ギクッ!と鈍い音が聞こえたのです。それからは言葉を絶する壮絶な痛み、立つことも歩くことも身動きできない。病名「左大腿骨頸部骨折」。・・・初めての経験でした。「大腿骨骨折」は骨粗鬆症を有する高齢者に多発し、もっとも癒合しがたい骨折として有名です。完治までに時間を有することから、その間、寝たきりとなり認知症を併発するお年寄りも少なくありません。
さて、56歳という微妙な年齢の私、入院した病棟はそのほとんどが大腿骨骨折の高齢の患者さんばかり。もっとも大腿骨骨折にも種類があり、そのステージ(進行度)は4段階に分かれています。私の場合は「ステージ2」。比較的軽症の部類です。入院室は4人部屋。92歳と60代後半のお二人が、すでに3ヵ月間入院生活をおくっていました。
私は仕事をしているということもあり、最短の入院翌々日に手術をしていただきました。手術は牽引手術台と外科用X線透視装置を用いて、先端にフックの付いたチタン製のガイドピン(ハンソンピン)を2本刺入し、スクリュー等で固定する方法です。術後、痛みはなくなり、翌々日からは早々にリハビリがスタート。一般的に全治1ヵ月、リハビリに1ヶ月と聞かされ、絶望のキワに立たされた私でしたが、順調に回復し、年末の29日に退院。しばらくはリハビリ通院に専念する毎日が続いています。
様々な経験から感じたことは、人間の尊厳はやはり自立排泄にあると痛感。ベッドに寝たままの姿勢で身動きできず、尿も便も看護師やケアワーカーのお世話になりました。腰が上げられない患者はおむつを当てたまま。私の場合は腰が上げられたので挟み込み式の便器を利用。幸いにおむつは免れました。手術後、時間の経過とともに、ひとつ一つの身体機能が戻ってきました。まず導尿が外され、点滴のラインが外され、牽引されていたウエイトが足から外され、自分の手で自分の足で排泄・食事・歩行が可能となってきました。
当たり前にできることの大切さ、不自由になってこそ、初めて体感できた身体の機能でした。来月はリハビリについてレポートします。
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