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| このコーナーでは、メディカルライターの松村富代さんから、毎月1通ずつ health & beauty をテーマに素敵な手紙が届きます。 |
グランマ学級・妊娠編
なさぬ仲の嫁と姑、仲がいいといわれている母と娘も、こと妊娠・出産・育児に関わると意見の違いは明らか。「昔はこうだった」vs「今はこうなのよ」とお互いが戸惑うことも多いようです。
孫を迎える“おばあちゃん”に当たる女性たちの世代は、団塊の世代を中心とした55歳から65歳前後。この世代、高吸収ポリマーの紙オムツがそろそろ市場に出てきたころ、でもまだシート状で新生児にパンツ式は広く使われていませんでした。当然布オムツが主流でした。妊婦定期健診も超音波検査は一部の大学病院などで行われていた特殊な検査でした。今では、健診のたびに確認し、ビデオやフィルムに出力してくれます。性別も望めば早い時期から告知してくれます。また、妊娠の経過は月数で呼ぶのではなく、週数で呼ぶ昨今。何となくピンとこないというのが実感かもしれません。
現在、プレママたちが通う妊娠中の「母親学級」、夫と一緒に学ぶ「両親学級」などが各産院や自治体で開催されています。そこで、プレおばあちゃんのための「グランマ学級」というものがあってもいいのではないかと、つねづね感じていました。今日は最近の出産事情を“孫を迎えるおばあちゃんのために”お届けしたいと思います。
●妊娠中の体重管理
昔はお腹の赤ちゃんの分も合わせて2人分食べよといったものですが、昨今の事情はまったく違います。まず産院でも「適正体重増加」を指導します。妊娠前の体形に合わせた適正体重増加が提示され、標準で最終的に+8kg程度。妊娠中は総カロリーにおいて、非妊娠時よりバナナ1本ぐらい多い程度。つまり、普通の食生活でバランスよく食べることが必須となります。特に妊娠初期には、ビタミンB群の仲間である「葉酸」を、食生活だけでなくサプリメントでも補うように指導されています。「葉酸」は神経管閉鎖障害発症リスクの軽減に役立つといわれています。
●アクティブな妊婦さん
今の妊婦さんはとても元気です。そしてキレイです。妊娠線予防クリームで妊娠線ができるのを防ぎ、体重増加に敏感で、ファッションにも気を使います。マタニティ用の下着、産後のリフォーム下着は多くの方が揃えています。
●赤ちゃんの性別
かなり早い時期から性別がわかります。希望すれば20週ぐらいから、判明できるようです。生まれるまでの楽しみといっていたころと違い、早く知ることでのメリット(名前の候補・出産準備用品など)を優先する夫婦が増えています。ちなみに、第1子は男の子を希望する夫婦が多かったのに対して、最近は女の子希望が多いようです。
●超音波検査
超音波は、一般開業の産院では定期健診のたびに診て、そのVTRや画像を妊婦さんに渡します。これはサービスの一環なのですが、写真を見ながら妊婦さんたちは、まだ見ぬお腹の赤ちゃんに夢を育みます。超音波検査は妊婦さんの情操だけでなく、さまざまな情報を教えてくれ、異常を早期に発見できるようになりました。
●夫立会い分娩
かつては特殊なことと思われていた夫立会い分娩が「普通」に行われています。もちろんそこに至る背景には、妊娠中からともにお産の流れを学んだり、協力することが必要なのですが、極めて自然にこなす、やさしい夫たちが増えています。そして「産み方」も産婦さん自身がバースプランなどを提示して積極的に参画する姿勢が見えてきました。
●出産費用
健康保険から還付される出産育児一時金の額が35万円にアップされ、子育て支援に役立っているものの、関東周辺では50〜60万円のところも珍しくありません。また入院期間も特に問題がない限り5日間が多いようです。
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(メディカルアドバイザー 松村富代) Healthy Letter from Tomiyo Vol.44 November
2007 |
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