|
|
| このコーナーでは、メディカルライターの松村富代さんから、毎月1通ずつ health & beauty をテーマに素敵な手紙が届きます。 |
3つの「コショク」
先日、料理家そして随筆家でもある辰巳芳子さんのお話を伺う機会を得ました。ご高齢でありながら、品格ある毅然とした美しい立ち居振る舞いに、ただ感激。『いのちのスープ』はテレビでもお馴染みです。「旬を喜び、素材にこだわり、一食一食を大切に暮らすこと、手しおにかけることを惜しまずに…それが尊いいのちをよりよいものにして、未来へ贈っていくこと」辰巳さんの熱い言葉が深く心に刻まれた数時間でした。
食育が語られるときに問題になるのが「コショク」。家族が同じテーブルを囲んでも各自が別のものを食べる、あるいはそれぞれの部屋で食べることを指す「個食」。一人で食事をする、特に子どもだけで食事することを指す「孤食」。同じものばかりを食べ続けることを指す「固食」。すべて「コショク」と読みます。
いずれも寂しさが漂う食卓風景ですが、現代の食生活の一部を反映しています。原因はさまざまで、女性の社会進出が影響しているとも言われていますが、専業主婦の家庭でも同じような現象がみられます。家族の生活時間が変化したこと、子どもの塾通いが当たり前になったこと、働き盛りのお父さんが家庭で夕食を食べなくなったこと(正確には食べられる時間帯に帰宅ができない)、市場にはありとあらゆる持ち帰り惣菜が売られていること、調理の必要がないこと、などなど。家庭で調理をしなければ、メニューや食品の購入計画を立てる必要性もなく、焼く、煮る、ゆでる、切るなど調理の基礎的な知識や技能も低下します。その姿を垣間見ることなく成長する子どもたちは、調理用語や技術、伝統的な食に関する知識を知らないまま成長していくことになります。
食育推進のため、ぜひ取り入れていただきたいのが「一汁一菜」。たとえば、一汁であるスープやお味噌汁。最近では顆粒ダシが主流ですが、ちょっと一手間、昆布でダシをとってみては?あらかじめ昆布をマッチ箱大にカットしておき、夜寝る前や朝出かける前にお鍋に水をはって、昆布を入れておくだけでOK。帰って来た時には、昆布のエキスが充分お水に溶け出ているので、あとはこれを火にかけ、なんでも好きな具材を入れてお味噌を溶けばできあがり。
最後に再び、辰巳さんの取材ノートから…
「とても疲れたとき、しかるべきものを食べ、ひと眠りすると元気になります。食べ物といのちが呼応して、活力が蘇った現れです。いのちと呼応するものを食べるということは、自分のいのちに対する手応えを感じること。それはまた、自分を信じていくことにもつながります。食べることだけではなく、人は歩けるようになるとか、話ができるようになる‥‥など、達成感の中からいのちの手応えを感じ、初めてそこに希望が生まれます。信じることと希望のあるところに、いのちを愛する心が育ちます。自分を信じることができれば人も信じられるし、希望が持てて自分以外の人へのよりよい期待が持てる、自分を愛せない人は人も愛せません。信じること、希望すること、愛すること、この3つは人の魂、実存の根幹をなすもの。その基本が『食』。だからこそ『食』をおろそかにはできないのです」。
季節は秋、お月見団子をお子さんと手作りも楽しいですよ。
日本の四季を楽しみましょう。
|
(メディカルアドバイザー 松村富代) Healthy Letter from Tomiyo Vol.42 September 2007 |
※ サプリメントに関する皆さまの素朴な疑問、質問、不安などございましたらお気軽にご質問ください。できるかぎり個別に、また同内容の質問が多い場合には当ホームページ上で特集を組んでお答えします。質問や弊社商品に関するお問い合わせはサイト内「お問い合わせ」よりお願いします。 |
|