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| このコーナーでは、メディカルライターの松村富代さんから、毎月1通ずつ health & beauty をテーマに素敵な手紙が届きます。 |
食育について考える
連日、悲惨なニュースが多いですね。子ども・大人にかかわらず「キレる」という言葉が普通に使われるようになりました。キレる原因は何か?生育暦、環境などいろいろ取りざたされていますが、昨今、よく『食育』という言葉を耳にするようになりました。『食育』とは「さまざまな経験を通じて食に関する知識と、食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てる」運動です。
食育に取り組む厚生労働省・文部科学省・農林水産省の3省では、食育の推進母体である「食を考える国民会議」とともに2000年3月に策定された「食生活指針」を推進しています。ちょっと長いですが参考までにその指針を列記してみます。
<食生活指針の内容>農林水産省資料より
食事を楽しみましょう。
・心とからだにおいしい食事を、味わって食べましょう。
・毎日の食事で、健康寿命をのばしましょう。
・家族の団らんや人との交流を大切に、また、食事づくりに参加しましょう。
1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
・朝食で、いきいきした1日を始めましょう。
・夜食や間食はとりすぎないようにしましょう。
・飲酒はほどほどにしましょう。
主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・多様な食品を組み合わせましょう。
・調理方法が偏らないようにしましょう。
・手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。
ごはんなどの穀類をしっかりと。
・穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。
・日本の気候・風土に適している米などの穀類を利用しましょう。
野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
・たっぷり野菜と毎日の果物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維をとりましょう。
・牛乳・乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などで、カルシウムを十分にとりましょう。
食塩や脂肪は控えめに。
・塩辛い食品を控えめに、食塩は1日10g未満にしましょう。
・脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう。
・栄養成分表示を見て、食品や外食を選ぶ習慣を身につけましょう。
適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。
・太ってきたかなと感じたら、体重を量りましょう。
・普段から意識して身体を動かすようにしましょう。
・美しさは健康から。無理な減量はやめましょう。
・しっかりかんで、ゆっくり食べましょう。
食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。
・地域の産物や旬の素材を使うとともに、行事食を取り入れながら、自然の恵みや四季の変化を楽しみましょう。
・食文化を大切にして、日々の食生活に活かしましょう。
・食材に関する知識や料理技術を身につけましょう。
・ときには新しい料理を作ってみましょう。
調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。
・買いすぎ、作りすぎに注意して、食べ残しのない適量を心がけましょう。
・賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう。
・定期的に冷蔵庫の中身や家庭内の食材を点検し、献立を工夫して食べましょう。
自分の食生活を見直してみましょう。
・自分の健康目標をつくり、食生活を点検する習慣を持ちましょう。
・家族や仲間と、食生活を考えたり、話し合ったりしてみましょう。
・学校や家庭で食生活の正しい理解や望ましい習慣を身につけましょう。
・子どものころから、食生活を大切にしましょう。
さて、この指針をお読みになって、どう思われますか?少しは参考になったでしょうか?当たり前のことばかり、です。食べるということは生きるための基本です。その基本さえ、損なわれ、様々な理由から家族がいても個食を強いられ、一人で単品を食べている…。これらの現実は、やはり心を歪めてしまいます。貧しくても分け合い、家族でテーブルを囲む、そこに食育の原点がありそうです。
おせち、ひな祭り、菖蒲に七夕、中秋の名月の月見団子に落ち葉で炊いたお芋さん、母に習ってトントントンと胡瓜の輪切り、大根の針千本でお味噌汁。昔むかし、母が私にしてくれたこと、それが食育だったのかもしれません。
美しい日本の四季。旬の食べ物、歳時記など子どもに伝えるべき食文化も多いもの。心を育む食文化、大切にしていきたいと思います。
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(メディカルアドバイザー 松村富代) Healthy Letter from Tomiyo Vol.39 June 2007 |
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