●健康な女性の基礎体温は、二相性を表します
大人の平熱は、36.5℃ぐらい。ところが最近、体温の低温化が目立ち、平熱でも35℃台の女性が珍しくありません。
もともと、女性には1日の行動による体温変化のほかに0.4〜0.6℃程度の微妙な基礎体温の変化が表れます。
基礎体温とは、人が静かに眠っているときの体温、すなわち生命維持だけのためにエネルギーを燃焼させているときの体温のことです。もちろん、男性でも基礎体温を計測することはできますが、女性に見られるような温度差はありません。
基礎体温は朝、目覚めたら動かないで、すぐに舌下で測ります。測り忘れた日や夜更かしした日、風邪をひいた日などは体温表の備考欄に書き添えておくと何かと便利です。
基礎体温は毎日の体温の絶対値が問題なのではなく、一定期間内の体温の差で見ます。
健康な女性の基礎体温は月経周期に伴って、規則正しく上下しています。月経開始から排卵まで(低温期)と、排卵から次の月経開始前まで(高温期)の二相性を表し、その体温差は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つの女性ホルモンの作用によって起こります。
高温期は、低温期に0.4〜0.6℃をプラスした体温、すなわち36.9〜37.1℃程度を示します。
ところが、きちんと排卵が行われていれば低温期と高温期がある程度きれいな台形を描くはずなのに、低温期が終わってもスムーズに体温が上昇しなかったり、低温期と高温期に顕著な差が見られなかったり、高温期がないまま低温期の状態で次の月経を迎える人もいます。
多くは卵巣機能不全といって、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌異常によるものです。妊娠を望むなら産婦人科医に相談したほうがよいでしょう。
●低体温の改善は、生活の見直しから
こうした女性ホルモンの分泌異常とは別に、低温期で35℃台の人や、たとえ高温期になっても36.5℃以上にならない人など、体温そのものが低い人が増えています。
低体温化は、生体リズムの乱れから起こることが多いのです。人間の体は、夜になると副交感神経が働いて休息モードにチェンジします。そして太陽が上り朝になると副交感神経に代わって交感神経が働き、血圧や体温を上昇し活動モードに切り替えられるのです。
日ごろからストレスを抱えていたり、不規則な生活を続けていると、この2つの神経のスイッチの切替えがうまくできなくなります。
血圧が低い、体温が低いなど、今すぐ病気につながる症状は出ていなくても、体が訴えるSOSのサインに耳を傾けましょう。
お酒の飲みすぎや甘いもののとりすぎはよくありません。糖分には体を冷やす作用があります。1日3回、規則正しく食事をすること、特に朝食は活動モードへのスイッチ切替えの刺激剤にもなります。
欠かさずとるようにしましょう。十分に睡眠をとり、週末にはしっかりリラックス。生活を振り返り、できるだけ自然体で過ごすよう心がけましょう。
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