● 神経管閉鎖障害発症リスクの100%回避に向けて
このページのバックナンバーでも何度か取り上げたビタミンB群の仲間である葉酸について最新情報をお届けします。
2000年末、厚労省は『妊娠を計画している女性は、神経管閉鎖障害(無脳症、二分脊椎、脳瘤)の発症リスクを低減させるために、食品からの葉酸摂取に加えて、栄養補助食品から葉酸を摂取することが望ましい』と発表しました。それから10年の歳月を経て、市場には多数の葉酸サプリメントが並び、妊婦さんの間でもようやく認知されるようになりました。その葉酸も単独では神経管閉鎖障害発症リスクの低減率は70%といわれています。残りの30%に対してさまざまな研究が重ねられてきました。そして今、イノシトールという物質注目が集まっています。葉酸とイノシトールを両方摂取することによりマウスの二分脊椎を100%近く予防可能であるという論文がイギリスのロンドン大学AJ.Coppなどが発表しました。
● 生活習慣病の予防にも働くイノシトール
イノシトール、聞きなれない物質ですが、すでに総合ビタミンドリンクや乳児の必須ビタミン剤などに幅広く使用されています。別名ミオイノシトール、イノシットと呼ばれることもあります。ミオとは筋肉を表し、筋肉中に多く含まれることからこの名前がついています。イノシトールは、水溶性のビタミンB様物質でビタミンBの働きを持った、ビタミンではない物質です。細胞の成長に必要な栄養素で、体内に広く存在する自然由来素材。神経細胞の膜にも多く含まれており、神経を正常に保つ働きや、脳細胞に栄養を供給するのに不可欠です。イノシトールが多く含まれる食品としては、オレンジ、すいか、メロン、桃、グレープフルーツ、キャベツ、トマト、サツマイモ、グリンピース、アーモンド、落花生、牛乳、玄米などがあります。
昔から肝臓によい成分として知られ、脂肪やコレステロールが肝臓にたまらないようにする抗脂肪肝作用があるので、連日アルコール漬けの人にはぜひお勧めしたい物質です。また、カフェインはイノシトールを多く消費するので、コーヒーをよく飲む方にも必要です。その他、抜け毛を防ぎ、毛髪を健康に保つ効果もあります。さらには、老化に伴う物忘れや認知症の予防にも役立つといわれています。
● 株式会社べーじゅは「新マルチビタミン」発売!
こうしてイノシトール自体は、生活習慣病が気になる世代からお年寄りまで、健康食品として効果的に働くのですが、注目したいのがイノシトール+葉酸との相乗効果で胎児の神経管閉鎖障害の発症リスク低減に効果があるということです。
そこで、葉酸サプリメントにイノシトールをプラスさせたら…という開発が行なわれ、誕生したのが「新マルチビタミン」株式会社べーじゅです。当院でお勧めしている「葉酸入りマルチビタミン」のバージョンアップ・リニューアル版です。
葉酸だけに限らず、ビタミンB群は単体で摂るより、他のビタミンとの複合によって吸収がよくなり、より高い効果が期待できるといわれています。だからこそ、「マルチビタミン」としての存在が活きてくるのですが、ここにイノシトールが加われば、効果はより大きく膨らみます。2010年、このイノシトールと葉酸は大きな話題となるでしょう。
これはビタミンや葉酸に関する日本での第一人者である横浜市立大学客員教授の住吉好雄先生の指導をもとに作成されたもので、病医院などで販売されています。現在、妊娠中で定期健診に通っている妊婦さんは、一度主治医にお尋ねください。また、これから、赤ちゃんをと考えている方は摂取されることをお勧めします。
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